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お茶のひととき
2008/11/08
<平等院>
ときの権力者、関白藤原道長が左大臣源重信の婦人から譲り受けた別業をその子頼通が、永承7年(1052)にこれを仏寺に改め、平等院としました。
永承7年は末法初年に当たるとされ、末法思想が貴族や僧侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行していました。
その翌年の天喜元年(1053)には平等院の阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶し、堂内には、平安時代の最高の仏師定朝によって制作された丈六の阿弥陀如来坐像が安置され、華やかさを極めたとされています。
約1000年前に建立された建造物や仏像が今に伝えられ、世界遺産にも登録されております。

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平等院
2008/11/08
<橋姫神社>
昔、宇治に橋姫という娘がいました。
その娘は、自分を捨てて別の娘に走った男を怨むあまり、貴船神社の奥宮に丑の刻参りをし、そのご神託のもと宇治川に21日間つかって生きながら鬼に化身しました。そして、自分を捨てた男とその恋人を次々と殺したという伝説が残っています。
橋姫神社は、江戸時代までは宇治橋の三の間と呼ばれる場所に置かれ、宇治橋を渡る恋人同士を無理やり別れさせてしまうという伝説もある事から、悪縁を断ち切ってくれる神様としても有名です。
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橋姫神社
2008/11/08
秋の最大のイベント、宇治十帖スタンプラリーが今年も開催されました。
宇治十帖とは、54帖からなる源氏物語のうち、宇治を舞台にした最後の10帖のことをさし、今でも残る源氏物語の舞台をスタンプラリーで巡ってみようという催しです。
先日、私もこのスタンプラリーに行ってきましたので、特に有名なスポットをいくつかご紹介します。

<宇治上神社>
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宇治上神社は1994年(平成6年)に平等院とともに世界文化遺産に登録されました。
近くに大型バスが止まれる場所がないため、平等院に比べると訪れる人も少なく、じっくりと国宝と向かい合える静かなところです。
宇治上神社が世界遺産に登録されたのは、本殿の中の3つのお社が現存する最古の神社建築であることと、拝殿が平安時代の住宅様式が取り入れられた建物だからです。ともに京都市内ではもう残っていない貴重な建造物です。
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